
厳島神社(いつくしまじんじゃ、公式表記は嚴島神社)

厳島神社は、廿日市市(はつかいちし)の厳島(宮島)にある神社。古くは「伊都岐島神社」とも記された。全国に約500社ある厳島神社の総本社である。平成8年(1996年)にユネスコの世界文化遺産に「厳島神社」として登録されている。
広島湾に浮かぶ厳島(宮島)の北東部、弥山北麓に鎮座する。厳島は「安芸の宮島」とも呼ばれ日本三景の1つに数えられている。平家からの信仰で有名で、平清盛により現在の海上に立つ大規模な社殿が整えられた。社殿は現在、本殿・拝殿・回廊など6棟が国宝に、14棟が重要文化財に指定されている。そのほか、平家の納めた平家納経を始めとした国宝・重要文化財の工芸品を多数納めている。
社伝では、推古天皇元年(593年)、当地方の有力豪族・佐伯鞍職が社殿造営の神託を受け、勅許を得て御笠浜に市杵島姫命(イチキシマヒメ)を祀る社殿を創建したことが始まりとされる。「イツクシマ」という社名も「イチキシマ」が転じたものとする説がある。
広島城

広島城は、広島市中区基町にあった城。1945年(昭和20年)まで城郭建築が現存していたが、太平洋戦争で破壊され、現在の天守以下城郭建築は1958年以降に再建されたものである。
1589年(天正17年)毛利輝元の命で、太田川河口に築城が開始された。1592年(文禄元年)、文禄の役(朝鮮出兵)を指揮するため、名護屋城(佐賀県)へ向かう途中の豊臣秀吉が、ここへ立ち寄って城内を見物している。城の構造は大坂城を参考としており、1599年(慶長4年)に全工事が完了し落成した。
完成当初、堀が三重に巡らされた実戦的な城構えで、大坂城に匹敵する城だったといわれるが、1600年(慶長5年)城主となった福島正則による改築もあり、築城当時の詳細は不明である。
