岩手県の観光地

中尊寺金色堂(ちゅうそんじこんじきどう)

中尊寺金色堂は、西磐井郡平泉町の中尊寺にある仏堂。天治元年(1124年)藤原清衡が建立したもので、平安時代の浄土教建築であり、1951年国宝に指定された。

堂は総金箔貼りで、漆塗りの上に金箔を貼っている。金色堂の3つある須弥壇(しゅみだん)には阿弥陀三尊像等の仏像が安置されており、須弥壇内には藤原四代のミイラ化した遺体が安置されている。中央壇に藤原清衡、右壇に藤原基衡、左壇に藤原秀衡の遺体が納められ、右壇には藤原泰衡の首級も納められている。

1950年泰衡の首桶から100個ほどのハスの種子が発見され、1995年に長島時子が発芽を成功させた。2000年には開花し、「中尊寺蓮」呼ばれる。

平泉(ひらいずみ)

※写真は中尊寺の本堂

平泉は、岩手県西磐井郡平泉町の中心部にあたる。この地域には平安時代末期、奥州藤原氏が栄えた時代の寺院や遺跡群が多く残っている。11世紀末から12世紀にかけ奥州藤原氏が平泉を拠点とし栄華を極めた。

「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」の名で、2011年にユネスコの世界遺産に登録された。世界遺産の構成は中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山である。