鹿児島県の観光地

桜島

桜島は、鹿児島湾北部に位置する標高1,117 m東西約12km、南北約10 kmの火山。鹿児島県指定名勝。

かつては、名前の通り島だったが、1914年(大正3年)の大正大噴火により、鹿児島湾東岸の大隅半島と陸続きになった。桜島火山は鹿児島湾北部に位置する直径約20kmの姶良カルデラ南縁付近にあり、このカルデラは2.9万年前の巨大噴火で誕生し、その3千年ほど後に桜島火山が誕生した。桜島火山は有史以来頻繁に繰り返してきた。噴火の記録も多く、現在もなお活発な活動を続けている。海の中にそびえるその山容は、鹿児島のシンボルの一つとされ、観光地としても知られている。

指宿温泉

指宿温泉は、鹿児島県指宿市東部(旧国薩摩国)にある摺ヶ浜温泉(砂蒸しで有名)、弥次ヶ湯温泉、二月田温泉などの温泉群の総称。鹿児島県内有数の観光地であり、多くの観光客、宿泊客を集めている。農業や養殖などへの温泉利用も盛んであり、温泉の9割が産業利用されていた時期もあった。また、1960年頃から始まったハネムーンブームの中、「東洋のハワイ」と呼ばれたて賑わった。

屋久杉

屋久杉は、屋久島の標高500メートル以上の山地に自生するスギ。一般に、杉の樹齢は長くても500年程度であるが、屋久杉は桁外れに長い。栄養の少ない花崗岩の島に生える屋久杉は成長が遅く木目が詰まっており、降雨が多く湿度が高いため、抗菌作用のある樹脂分が多く腐りにくい特徴を持つ。そのため樹木の寿命が長いといわれ、樹齢2000年以上の大木が多い。これまで確認されているなかで最大の幹周り16.4mを持つ樹齢2000年から7200年ともいわれる縄文杉、紀元杉やウィルソン株が有名である。