
吉野ヶ里遺跡(よしのがりいせき)

吉野ヶ里遺跡は、佐賀県神埼郡吉野ヶ里町と神埼市にまたがる吉野ヶ里丘陵にある遺跡。国の特別史跡に指定されている。1986年(昭和61年)からの発掘調査によって発見された弥生時代の大規模な環濠集落跡で、現在は国営吉野ヶ里歴史公園となっている。
吉野ヶ里遺跡の特徴とされるのが集落の防御に関連した遺構である。弥生時代後期には外壕と内壕の二重の環濠ができ、V字型に深く掘られた外壕は総延長約2.5キロメートルになる。壕の内外には木柵、土塁、逆茂木といった敵の侵入を防ぐ柵が施されていた。また、見張りや威嚇のための物見櫓が環濠内に複数置かれていた。大きな外壕の中に内壕が2つあり、その中に建物がまとまって立てられている。
呼子朝市(よぶこあさいち)

呼子朝市は、唐津市呼子町呼子朝市通りで開かれる朝市。石川県輪島市の輪島朝市、千葉県勝浦市の勝浦朝市、岐阜県高山市の宮川朝市に次ぐ規模と歴史があり、日本四大朝市とも称される。
大正時代に呼子に商店街が形成され、それまでの行商が商店の軒先に定着して販売するようになった。さらに呼子港に大きな船が着くようになってから人が集まり、朝市として機能するようになった。もとは呼子や近隣の島々の住民の生活型朝市だったが、国定公園の指定やイカのブランド化など、観光客が集まる観光型朝市となっている。朝市には魚介類、季節の野菜や花、果物などの品が並べられる。「朝市通り」と名づけられた200mほどの通りに開かれている。

