富山県の観光地

立山黒部アルペンルート

立山黒部アルペンルートは、富山県中新川郡立山町の立山駅と、長野県大町市の扇沢駅とを結ぶ、総延長37.2kmの山岳観光ルートである。1971年(昭和46年)6月1日に全線が開通した。立山駅から扇沢駅までは、西から東に25km足らずの直線距離だが、最大高低差は1,975m(最高2450m、最低475m)あり、ルート内の交通機関として、立山ロープウェイ、全線地下式のケーブルカー、黒部ダム建設に用いられたトンネルを通る電気バス、日本国内一の堤高を持つ黒部ダムの堰堤上の徒歩での移動など、様々な乗り物を乗り継いで移動する。

4月から5月にかけての観光の中心は「雪の大谷」の「雪の大谷ウォーク」である。これは室堂から麓の方へ歩いたところにあり、15メートルから20メートルの雪の壁を目の当たりにすることができる。

黒部ダム(くろべダム)

黒部ダムは、富山県東部の中新川郡立山町を流れる黒部川水系の黒部川に建設された水力発電専用のダムである。1956年(昭和31年)着工、171人の殉職者を出し7年の歳月をかけて、1961年1月に送電を開始 。1963年(昭和38年)に完成した。湖水は平均水温4度。日本を代表するダムであり、水力発電専用ダムで貯水量2億立方メートル(東京ドーム160杯分)、高さ(堤高)186メートル、幅(堤頂長)492メートルである。日本でもっとも堤高の高いダムである。黒部ダム完成により、総貯水量2億トンの人造湖「黒部湖」が形成された。

瑞龍寺(ずいりゅうじ)

瑞龍寺は、高岡市にある曹洞宗の寺院。山号は高岡山。本尊は釈迦如来。開基は前田藩前田家3代目当主前田利常、開山は広山恕陽。高岡城を築城してこの地で亡くなった前田家2代目当主、前田利長を弔うために建立された。仏殿、法堂、山門の3棟が近世禅宗様建築の代表作として、1997年(平成9年)に国宝に指定されている。

加賀藩初代藩主前田利長が、文禄3年(1594年)金沢に創建した宝円寺が瑞龍寺の前身である。宝円寺は、利長死去の前年である慶長18年(1613年)、高岡に移された。

前田利長は慶長19年(1614年)没し、後を継いだ3代藩主前田利常は、法円寺を利長の菩提寺とし、利長の法名瑞龍院に因んで寺名を瑞龍院と改めた。その後に、瑞龍寺と改称されている。