香川県の郷土料理

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讃岐うどん（さぬきうどん）

讃岐うどんは、旧讃岐国の香川県で作られているうどん。讃岐国では小麦や塩、醤油、煮干しなどが特産品で、古くからうどん作りが盛んだった。コシの強いもちもちとした食感と、のどごしの良さが特徴で、小麦粉と塩、水だけで作られるシンプルなうどんですが、熟成や手打ちの技法が味に大きく影響する。

かけ、かやく、生醤油、ぶっかけ、湯だめ、しっぽく、釜揚げ、釜玉と様々なメニューがあり、多くの店がセルフサービスである。香川県では1960～1970年代頃に、現在のセルフうどん方式が広まっていった。観光客にも人気が高く、「うどん県」と呼ばれるほど、香川県の食文化を象徴する存在となっている。

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鯛そうめん

鯛そうめんは、祝いの席や特別な行事で振る舞われる伝統的な郷土料理。塩締めした鯛を一尾丸ごと煮つけにし、そうめんとともに大皿に美しく盛りつける。鯛は「めでたい」に通じることから、結婚式や節句、正月などの晴れの日に欠かせない料理とされている。

そうめんには鯛の旨味がしみ込んだだしがかけられ、見た目にも味わいにも上品な印象である。香川県三豊市詫間町では、煮つけでなく焼き鯛を使うなど、ちいきによって様々な調理法、盛り付けがある。美しい見た目と縁起の良さから、香川の食文化を象徴する料理のひとつとして今も大切に受け継がれている。

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卓袱うどん（しっぽくうどん）

卓袱うどんは、寒い時期の郷土料理として親しまれている温かいうどん。卓袱は、元々テーブルなどを表す言葉で、それが転じて大皿料理を意味するようになった。香川の卓袱うどんは、季節の野菜や根菜類、鶏肉、かまぼこなど多彩な具材がたっぷり入った具だくさんのうどんである。

ごぼう、にんじん、大根、里芋、しいたけなどの根菜が多く使われ、食べ応えがあり、体が温まる一品。だしは、いりこや昆布、鰹節などを使った優しい味わいで、具材の旨味がしみ出し、深い味わいに仕上がる。

寒い季節にぴったりで、家庭でも飲食店でも冬の定番として提供されている。香川県のうどん文化の中でも、家庭的であたたかみのある料理として愛されており、地域の食の豊かさを感じさせる一杯である。年末年始や冬の集まりなどでふるまわれることも多い。

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