奈良県の郷土料理

奈良茶飯(ならちゃめし)

奈良茶飯は、米に煎った大豆や雑穀を混ぜ、番茶や煎茶、ほうじ茶などで炊き上げたもので、香ばしく素朴な味わいが特徴。

もともとは東大寺などの寺院で僧侶たちが食べていた精進料理の一つで、茶の香りと大豆の風味が調和し、消化も良いため、健康的な料理としても注目されている。

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奈良漬(ならづけ)

奈良漬は、白うり、胡瓜、西瓜、生姜などの野菜を、粕床で何度も新しい酒粕に漬け替えながら作る。独特の琥珀色と濃厚な甘み酒粕の風味が特徴で、ご飯のお供としてはもちろん、酒の肴やお茶請けとしても親しまれている。

平城京の跡地で発掘された長屋王木簡には、「進物(たてまつりもの)加須津毛瓜(かすづけけうり)加須津韓奈須比(かすづけかんなすび)」と記された貢納品伝票がある。

奈良漬けを多量に食べた後に、車両等を運転すると酒気帯び運転となる場合があるので、食後に運転予定がある場合は注意が必要とされる。ただし、アルコール健康医学協会によると、アルコール度数5%の奈良漬けの場合は、約400gもの量を食べなければ基準値には達しないという。また、奈良漬け50gを摂取して20分後に行なった走行実験では呼気中のアルコール濃度はゼロであり、走行にも影響を与えない。酒気帯び運転で逮捕され当初は「奈良漬けを食べた」と供述した事例でも、後の調べで飲酒していたことが判明している。

三輪素麺(みわそうめん)

三輪素麺は、桜井市を中心とした三輪地方で生産されている素麺。三輪地方は素麺発祥の地とも言われる。平安時代の『延喜式』に書かれた、唐から伝来した唐菓子の一つ、索餅が原型との説がある。

奈良時代には索餅は夏の保存食であり、長屋王邸宅跡から出土した木簡が最も古い記録である。原料に小麦粉を使い極寒期に手延べ法により精製したもので、腰のしっかりした独特の歯ごたえと、舌ざわりの良さが特徴。製造から1年以上寝かしたものを『古物(ひねもの)』、2年以上は『大古(おおひね)』と呼ばれる。

三輪地方では、夏は「冷やし」、冬は温かい「にゅうめん」と一年を通じて素麺が食べられている。

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